美智子妃殿下のお誕生日(喜寿)


喜寿おめでとうございます。
お誕生日に美智子妃殿下が陛下とお庭を散歩されているお姿をテレビでご紹介されていました。
紬地の色無地に織り物の名古屋帯のお姿でした。
私しごときが不謹慎極まりないことですが、そのお姿は大変素敵なお姿でございました。


 両陛下は東北の震災で被災された方々にお心を砕かれておられ、再三被災地までお見舞いにお出かけになっておられます。そのお姿をテレビで映し出しておりました。
両陛下は老弱男女分け隔てなく膝まづいて、丁寧に苦労をねぎらっておられるお姿が映されていました。
その一コマに若い成人と会話されている姿が映し出されました。

他のご高齢の方々との会話ではお声を掛けて頂いた人は緊張されて、恭しく正座をされて受けておられましたが、その青年たちは胡座のままでした。
それを見て私はびっくりしました。正座をしてお言葉をお受けするのが常識ではないでしょうか。
いくら被災者で悲しみに打ちひしがれている状態でも、目上の人が優しく声をかけてくだされば正座をしてお受けすべきです。当人たちは全く悪気はないと思うのですが如何なものでしょうか。


 礼は相手を敬い尊ぶ心を作法という形で表現するものです。
それは人間関係を円滑にするために最も大切なことです。

 人間は社会というは人の群れの中でしか喜怒哀楽が得られない動物です。

 人間の一生は喜楽を如何に増幅させ、怒哀を如何に軽減させるかの戦いです。その戦いの中で礼は最も重要な役割を果たす武器になるのです。
 そういう理屈と現実を見失ってきているのが今の日本です。
 もっと大人が確りして,そういうことの大切さを子供たちに教えて行かなければいけないのではないでしょうか。
そういうことを疎かにして国は栄えないし、個々の幸せも遠のいて行きます。