2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

エッセイ「人生探訪」仕事編No60

淡路黒岩水仙郷 教える方では私がいますと、彼女は従になってしまいますので、彼女も私が同席しないほうがよいという雰囲気でしたので、私はほとんど教える場にはいかなくなりました。 彼女と私との関係は五分五分の共同経営者ではありますが、それ以前にお…

エッセイ「人生探訪」仕事編No59

生駒聖天 七福神 私のような貧乏人の強さはそういう事には負けておれないというど根性です。 貧乏人からそのど根性を取り除けば何ものこりません。 酒も飲まない博打もしない、仕事一筋で辛抱強くがんばりました。 毎年秋に発表会をしています。震災の年は秋…

エッセイ「人生探訪」仕事編No58

宝山寺 生駒聖天 7日の日は自分の家の片付けがありましたので動けませんでしたが、8日に自転車で生徒の家を回りました。お母さんを亡くされ人、家が倒壊してしまった人などもいまして、慰めの言葉も言えないような惨状でした。 その月にお稽古に来られた人…

エッセイ「人生探訪」仕事編No57

生駒聖天 宝山寺惣門 充実した気持ちで頑張っていましたので、5年後には基地を持てるようになりました。 忘れもしません。平成6年12月です。教室の改装をして年を越せば新年度から出教室に行かなくても基地でできるようになるのです。 苦労しましたがやっと…

エッセイ「人生探訪」仕事編No56

宝山寺 甲子園と芦屋方面で出教室を持ちながら出張着付を本格化しました。 各家庭に出向いて着付を行うのです。当初は美容室の着付料の半額以下の2000円で行いました。 当時着付はまだ美容界の仕事という概念があって、美容室に対抗してお客を呼ぶには、安く…

エッセイ「人生探訪」仕事編No55

宝山寺(生駒聖天様)から見た奈良盆地 学院は妻に譲って私が退きましたが、直ぐに家を出たわけではありません。 子供たち二人が結婚するまでは籍は置いておいてやりたいと思っていました。 家に帰れば全くの家庭内離婚という状態でした。 妻は毎日のように…

エッセイ「人生探訪」仕事編No54

女性は男には到底真似の出来ない出産育児という大仕事があります。 それをこなしてさらに自己実現を目指すというようなことは誰にでもできることではありません。 それを立派にやってのけたからこそ子供たちは認めてくれて、子供たちも負けないように頑張っ…

エッセイ「人生探訪」仕事編No53

親は子供のことはよく分かっていますが、子供も親のことはよく分かっています。 親がいい加減な行動をして、子供を放置していれば、子供はよく分かりますので、子供もばからしくなって道がそれて行ってしまうことはありますが、親が一生懸命に頑張っていれば…

エッセイ「人生探訪」仕事編No52

昭和の香り 私も彼女と同じく二人の娘がいまして、事業を始めてからは子供と接することが少なく中学くらいになってからは食事の支度だけはしておいて、後は子供たちに任せるという生活でした。そういうことでは共通したものがありましたので、私の経験上で様…

エッセイ「人生探訪」仕事編No51

昭和の香り 彼女のご主人は有名大学を出ておられて会社では役員をされている立派な方です。ですが経済成長期にはよく見られた企業戦士で家には寝に帰るだけという人だったそうです。 経済的には不自由はありません。そういう環境の多くの女性は適当に気を紛…

エッセイ「人生探訪」仕事編No50

彼女は見事に育ちました。私が育てたというよりも彼女自身にそれだけの天性があったのです。 彼女には二人のお子さんがいます。 彼女がお稽古を初めた時はまだ上の子が小学校の5年くらいの時です。 それまでは着物を着る時は義母に着せてもらっていたのです…

エッセイ「人生探訪」仕事編No49

私が創作した、踊りながら着付をして行くという着付舞という演技があります。 また舞台では目隠しで着付をして見せるという難度の高い演技などもしました. また私が苦労しましたように話をすることは大変難しいので、発表会の時にはMCなどの難しいところは…

エッセイ「人生探訪」仕事編No48

職人で一番大切なのは心なのです。心の問題を真面目に話のできない人は、何をやってもものになりません。その点からいえばその孫弟子が人生論を真面目に聞き入っていますので、この人はものになるだろうと思っていました。 弟子が辞めて行く時に「一つだけ頼…

エッセイ「人生探訪」仕事編No47

私はよくお稽古の場で人生論を打ちました。子供の勉強でも仕事でもまたお稽古事でもみな一緒です。自分自身で前向きに取り組もう、頑張ろうという気持ちのない人は上達しませんし、良い仕事ができません。一番大切なのは気持ちです。精神が一番大切ですから…

エッセイ「人生探訪」仕事編No46

「離」の段階には指導者だけでなく、事業家として成り立っていかなければいけない経営面の難しさが伴います。 大金持ちの奥様がお金を投じて趣味的に経営するのとは訳が違います。一般人が経営に携わるには資金調達面の難しさと貴重なお金の損失という不安も…

エッセイ「人生探訪」仕事編No45

学院にとっては大きな損失です。また私にとっても希望の星を手放したわけですから心に大きな空洞ができてしまい、先行きの目途がたちません。 主婦やOLを対象としたお稽古ごとの世界で、お稽古事で身を立てて行こうというような意欲のある人を探すのは至難の…

エッセイ「人生探訪」仕事編No44

妻の彼女を辞めさせろという要求が日増しに強くなってきました。 折角何年も掛かって育てた私にとっては宝です。現実に学院に対して金銭面でも貢献をしてくれています。そんな人が10人できれば学院は安定します。 ですから大切にこちらも情熱をもって育てた…

エッセイ「人生探訪」仕事編No43

人様から先生と言われる職業に就いている人は、理念を持って取り組んでいかなければいけないと考えています。ですからカリキュラムにも心の育成、情操育成につながる項目を設けてやっています。また学院では専門知識に付いても講義をしなければいけません。 …

エッセイ「人生探訪」仕事編No42

彼女は素晴らしい情熱の持ち主で私の助言することを素直に聞き入れて頑張ってくれました。 学院では学院との連携を密にするために、上級者は月に一度は大阪の本校に来て一緒にお稽古をすることにしていました。彼女は頑張って一緒に大阪に来る生徒が7人もで…

エッセイ「人生探訪」仕事編No41

これこそが希望の星の第一号です。 そういう気持ちでいるのであれば、学院としても何とかして一本立ちできるように 手助けをするから付いてきてくれとたのみました。 快諾を得ましたので早々に教室探しにい行きました。 大手のきもの学院は母体が小物会社で…

エッセイ「人生探訪」仕事編No39

初めて行った学院販売は生徒の皆さんの協力で盛況のもとに終わりました。 ありがたいことです。 これまでは仕立ては自分でやっていましたが、数が増えると自分ではできませんので、お抱えの仕立屋さんをさがしました。 幸いすぐに見つかりましたが、お抱えの…

エッセイ「人生探訪」仕事編No38

初めて学院販売をしました。 少ない生徒の数ですが、皆さん来てくれて買ってくれました。 学院販売ですから勿論市価よりも安価の値段設定でしたので、安いといって皆さん協力してくれました。 印象に残っているのは。もう35年も前に80万円の訪問着を買ってく…

エッセイ「人生探訪」仕事編No37

私も長年着付に携わっていますので、新装小物を創作することはできます。 だけど他の学院の様に母体が小物会社ではありませんので、それを制作しますとドットがあって大量に制作しなければいけません。 大量に在庫を所持しますと、捌かなければつぶれてしま…

エッセイ「人生探訪」仕事編No36

現在は日本女性といえども自分で着物が着れなくても恥ずかしいという時代ではありません。現在はきものの畳み方も知らない人が多いのです。 そんな時代ですから儀礼の時だけに着たいというのならプロに着せてもらえばいいのです。 そのほうが合理的です。こ…

エッセイ「人生探訪」仕事編No35

現在テレビコマーシャルをやっている着付教室では6ケ月無料にしています。 これは在籍中にきものを買ってもらうという手段で運営しています。 テレビコマーシャルで宣伝しようと思えば莫大な費用が掛かります。 それでも大々的に宣伝が出来ているということ…

エッセイ「人生探訪」仕事編No34

出張着付に伺いますと沢山の人が各きもの学院のオリジナルの新装小物を持っておられます。 新装小物を持っておられるということは既に着付けのお稽古をされたということを証明しています。その大半は習ったけど着れないという人たちです。 現在大半の人はお…

エッセイ「人生探訪」仕事編No33

着物を着るときには10cm位の幅のある伊達締めという小物を使用します。 出張着付に行って着付けをする時に一番使い難いなぁーと感じているのは伊達締めです。 それは伊達締めにゴムでシャーリングしてある物が多いのです。何処の学院の物とは言いませんがそ…

お正月三日目

今年の正月は年末から三女が孫と犬を連れて家に帰って来て、一緒に正月を迎えました。 犬は「カリン」と言います。元日にはカリンもお正月用におめかしをしてもらっています。 首にはショールをまいて大きなリボンを付けたおきもの姿です。可愛いですね。 犬…

お正月二日

黒豆は一日目はだし汁に浸けておいて二日目に5〜6時間煮て、そして煮汁に浸したまま一日置いておきますので三日かかります。 ですから例年は29日からお正月の支度をするのですが、今年は娘が孫を連れて帰ってきまして、孫に手がかかって何も出来ずでした…

年賀

あけましておめでとうございます 神がいて 父母ありてこそ 吾があり友の幸せ 祈りて暮らす