2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小袖と現在の着物の違い(身幅)

高台院(ねね)の小袖 安土桃山時代以前は公家文化の継承といえます。 公家の表着(うわぎ)は男女共に大袖です。反物の幅はその大袖に合わせて織られていましたので、幅は現在よりも広かったのです。 反物の幅は元禄期になって現在と同じ幅になります。現在…

小袖と現在の着物の違い(留袖)

留袖とは本来の意味は振りのない袖ということです。 普段は貴賤を問わずに小袖を着用するようになった、当初の小袖は全て留袖でした。留袖が当たり前のお袖の形でしたので区別をする必要がなかったのですが、振袖が着用されるようになりますと留袖、振袖の区…

小袖と現在の着物の違い(振袖・留袖)

出雲のお国に代表される遊芸の女性たちは、華やかに装うために、子供の着物には脇が空いて小さな振りがありましたので、その子供の着物にヒントを得て振袖の小袖を着るようになりました。 それが一般にも広がっていって娘の晴れ着は振袖になっていきます。 …

小袖と現在の着物の違い(袖)

袖の形は当初はAの筒袖です。小袖が表に現れる部分が多くなり、小袖中心の時代になりますと、Bの薙刀袖、または船底袖という形になります。 元禄期になりますと袂が大きくなりCの元禄袖になります。 それから袂がさらに大きくなり男子は宝暦(1751年…

小袖と現在の着物の違い(着装)

襦袢を着るようになるのは元禄期以降です。 それ以前は肌着として白の小袖を一番下に着装していました。 小袖が中心の時代になった当時の正式な小袖の着装方は、一番下に白の小袖を着て、中の小袖は無地の色物を、そして表の小袖は模様を配した小袖を着てい…

端やん逝く(田端義夫)

かえり船は昭和21年の曲です。 私はまだ幼年時代でしたが、あの哀愁のある歌が心に残って子供の頃から好きでした。 田端さんは昭和37年に「島育ち」でカンバックするまでは、全く売れないで不遇の時代がありました。そんな時に水原ひろしさんもそうでし…

友を偲ぶ同窓会

昨日は小学校の同窓生が亡くなりましたので、有志だけで友を偲ぶ会を催し奈良まで行って来ました。 亡くなった友は歴史探訪の案内の仕事をしていましあt。私たちも彼に案内をしてもらったこともありますので、その友に因んで歴史散策がよいのではないか。そ…

橋下さん頑張れ

慰安婦問題等でバッシング受けて、維新の会は終わりなどと言われています。みんなの党は次の参議院選挙では、選挙協力の破棄を言い出しました。 馬鹿ですね、そんなことをすれば民主党が喜ぶだけです。 慰安婦問題では櫻井よしこさんが、韓国まで行ってくま…

小袖と現在の着物の違い(身丈)

小袖は当初は内着であったものから、表着としいて用いられるようになったものですから、小袖が衣服の中心となった桃山時代から元禄期ぐらいまでは対丈でした。 髪型は垂れ髪ですから、着装をするときは衣紋(えもん=首の後ろの部分を空かして着装するするこ…

昔の小袖と現在の着物の違い(裄)

昔の小袖姿の図を見ていただければわかるように、肘から下が丸見えという状態で、裄は極端に短いのが昔の小袖の特徴です。 裄=肩幅(身頃)+袖幅で形成されています。現在は肩幅と袖幅は約1:1になっていますが、昔は袖幅が極端に狭かったのです。 それは…

小袖と現在の着物の違い身丈

小袖は上流社会では当初は肌着として用いられていました。 庶民はその肌着を表着として用いていました。上流社会では袴を穿くのが通常ですから、身丈は短いものでした。 衣服の簡略化が進みますと、袴を穿かないで小袖の上に衣を羽織る姿、これを「はつき」…

昔の小袖と現在の着物

今のきもののことを昔は小袖と呼称していました。 その小袖は当初は上流社会では肌着として用いていました。 一般庶民の衣服はその小袖を表衣(うわぎ)として用いていました。 時代の推移とともに政権が移行し、服装の簡略化が進みます。 そして肌着であっ…

小袖(こそで)

清長の浮世絵 現在の着物を昔は小袖と呼称していました。 小袖という詞は平安時代の中期にはあったということです。 平安時代の中期には衣冠束帯、唐衣裳という日本固有の服装が出現して来ます。男女共に表衣(うわぎ)は大袖の衣ですので、肌着として小さい…

きもの(小袖)

きもの=着物は本来は衣服全般を意味する詞であったものが、洋服の出現によって洋服と和服を区別する必要が生じました。 そこで和服は一般的にはきもの(着物)と呼称し、洋服と区別するようになりました。 これは洋服が用いられるようになってからのことで…

萌黄・萌葱(もえぎ)

葱(ねぎ)は野菜のねぎのことですが、葱青(そうせい)、葱翠(そうすい)という語があり、あおあおとした様子、あおあおと緑色したさまを表す語です。 萌は芽吹いてくるさまですから、萌黄は新緑が芽吹いてあおあおとしている様子を表しています。色は黄色…

憲法改正を聞いて(6)

憲法9条の改正は戦争につながると危惧して、反対を唱える人が沢山います。 アメリカはアジア戦略を考えて、沖縄をアメリカの属国とするという意思のもとに沖縄上陸作戦を敢行したということを、沖縄旅行をしたときに読んだ記憶があります。 従って、日本が…

橋下さんの売春婦発言

売春防止法が施行されたのが昭和31年5月です。 それまでは売春宿は合法で運営されていたわけです。 明治になって武家政権が崩壊して武家社会の女性は仕事がなく、食べていくために8人に一人は売春していたと文献にあります。働く場がなく、国も助成する…

憲法改正を聞いて(5)

憲法改正の本丸は9条の改正であることは明白です。 9条改正は韓国や中国をいたずらに刺激して国益にならないから反対するという有識者も沢山います。 また一般の人は9条改正は戦争に結びつくから反対という人も多数います。 有識者が反対する韓国や中国を…

憲法改正を聞いて(4)

憲法改正の本丸は96条ではなく9条であることは明白です。 それは誰もが周知のことです。 我が国の現状は、幼児のように手を引いてもらって歩いている状況で自立できていません。経済大国と言われながら、こんな情けない状態でいのでしょうか。憲法改正反…

憲法改正を聞いて(3)

次回の参議院選挙では憲法改正を公約に掲げる党が出てきています。 これまでは憲法改正に付いて、特に9条に触れると選挙では敗北するのでタブーとされていたものが、議論の場に上り堂々と議論されることは好ましいことで、一歩前進したことを喜んでいます。…

憲法改正を聞いて(2)

尖閣、竹島の領土問題における中国、韓国とのギクシャクした関係を考えた時に、日米安保条約がなければ中国、韓国はどのような態度で我が国に挑んできているか。それを考えると恐ろしくなります。 戦後無事ここまで日本が成長できたのは間違いなくアメリカの…

憲法改正を聞いて(1)

一昨日BSで櫻井よしこさんと、もう一人名前は忘れましたが、憲法学者を招いてのトーク番組を見ました。 櫻井さんは憲法改正推進派の方です。もう一人も憲法は改正すべきだと言われていました。 様々な議論が交わされて、お終いに聴視者の意見を披露して、…

教えること・教えられること(7)

私はYouTubeで紋付の羽織袴の着装の仕方をアップしています。大変多くのコメントを頂いていますが、大半は外国人からのものです。きもの文化に対しては外国人の関心が非常に高いことがわかります。 現在はグローバル化して外国人との接点も多くなっています…

牡丹(ぼたん)

貴女が舞う 百花の王に ふさわしや 牡丹はなんと豪華で華麗なのでしょう。まるで中世の貴婦人たちの舞踏会を連想してしまいます。 中国では牡丹は富貴の象徴とされており、以前は国花とされていました。 中国の国花が牡丹から梅に変わったのは1929年のことで…

教えること・教えられること(6)

若い人だけに限りませんが、自分ではきものを着ることは全くないと思って生活してきたが、息子が結婚をすることになり、相手の家族に合わせて自分達も着物を着なければいけなくなって急遽貸衣裳を借りて着た。 また友達から結婚式に招待を受けて、「できたら…

教えること・教えられること(5)

現在は洋服中心の時代で、日本女性といえども自分できものが着れなくても恥ずかしいという時代ではありません。そんな時代に儀礼時のことを考えてお稽古をするのは合理的ではありません。 自分で着れなくても恥ずかしいという時代ではありませんので、着用し…

教えること・教えられること(4)

例えば、着付のお稽古の場合は実用に即したものですから、技能・技術にばかり目を向けて、それが出来るようになればそれでよいという考えから、それ以外は関係ないとドライに割り切ってしまう人が多いのです。 それで出来るようになれば問題はないのですが、…

梅田散策

伊勢丹が出来てJR大阪駅が改築されたときに見学に行ったのですが、、それ以降梅田に行ったことがありませんので、久しぶりに梅田散策に出かけてきました。阪急が新しくなったのも見ていませんので,先ずは阪急に行って来ました。 さすがに素晴らしい商品が…

教えること・教えられること(3)

ハナカイドウ スポーツ選手は一般的にはオリンピックに出て活躍すれば、自分がやってきたスポーツで身が立てられるようになります。これはどんな職種でもおなじです。オリンピック選手と同じか、それ以上のプロフェッショナルにならなければ、それで身を立て…

教えること・教えられること(2)

卓球でも何でも同じです。並よりも抜きん出た技能を身に付けるには、好きであったり、必要に迫られたりという動機があって、ある一時期は必至で頑張ってやり通した。その結果の上に優れた技能や技術や知識が身に付く。これ以外の理屈はありません。 私たち人…