美(び)


写真は土壁が朽ちて汚くなってきていますが、それがなんとっも言えない情緒を醸し出して、私たちの心を慰めてくれています。
綺麗というのは磨かれて整備されていることで、朽ちかけた土塀は綺麗ではありません。しかし美しいのです。
そのように私たちの心を高尚な気分にさせてくれものが美です。
 綺麗であっても何にも心に伝わってこないものがあります。綺麗でなくても情緒があって私たちの心を動かせるものがあります。
 美しいものに触れて良い気分になって、「よし明日も悪いことをしたろ」という人はいません。
良い気分になれば「よし明日からまた頑張るぞ」という善なる心が湧出してきます。
そういう高揚した気持ちになり、それが実践につながれば直接、間接的に社会のために役立ちます。
また自身も更に向上することにつながりますので、芸術品やすばらしい建造物や、自然は天然の芸術ですから素晴らしい大自然に触れることは大切です。
 すばらしいものに触れれば、私たちを素晴らしい人間に導いてくれますので、美しいものを見ることは大切ですね。
 ただ芸術品は全て素晴らしいのでしょうが、その素晴らしさを理解する知識や心という見る目が求められる難しさがあります。

例えば、私はピカソの絵はどうしても理解ができないという未熟さというようなことです。