彼岸花

別名を曼珠沙華といいます。
名の如くこの花名は仏教の経典からきています。
仏教では現世を此岸(しがん)といい、悟りを開いた聖人が住む世界を彼岸といいます。
仏の世界を彩る花ということでしょうか。
暑さ寒さも彼岸までと言われ、この花が咲き始めると本格的な秋になります。
花のあとで葉が伸びてくるが、冬と春を越して夏近くなると全く消えてしまいます。不思議な花です。
花と葉を同時に見ることはできません。
葉のあるときには花はなく、花のときには葉がないとこから、韓国では「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味から、「サンチョ(相思華)」と呼んでいるそうです。

 根のところにはリコリンという毒があるが、この毒は水で何回もさらせばとれるので
昔の人はこの根の部分からデンプンをとって飢饉の際の食料にしたといわれています、
 お彼岸の季節、田んぼのあぜ道や土手で彼岸花を見かけることが多いのですが、これはノネズミがあぜ道や土手に穴を開けるのを、彼岸花の毒性のある球根を植えることで防ぐためと、彼岸花の根茎は強いため、田んぼのあぜ部分に植えてあぜの作りを強くするためと言われています。