阿吽の呼吸

複数の人が何かをしょうとしているときに、微妙な調子や息が合ってうまく行くときがあります。
口に出さなくても相手の気持ちが分かり合っていることをいいます。

これは「阿」は吐く息のことで「吽」は吸う息のことで、呼吸が合うことでなぞられています。
阿吽は一般的には語らずして息の合うことで使われていますが、別の意味もあります。
サンスクリット語を表す悉曇(しつたん)文字の最初の字の音が「阿」で、最後が「吽」ですから、阿吽は物事のはじめと終を意味します。
お寺や神社にある仁王や狛犬の像も阿吽一対になっています。
なにものにもはじめがあって終わりがあるのが真理です。
阿吽は真理を表している、真理の象徴であるわけです。