中秋節

今日は中秋です。
中秋の名月などと言いますが、中秋は15日で必ずしも満月で無い時があります。
今年の満月は12日でした。
満月に関係なく15日は中秋で芋や果物、芒、花などを供えます。
芋名月の名の通りに芋を食べる風習が残っている地方も多いそうです。
芋とともにお供え物として最も多いのは月見団子です。
これは中国の月餅にならったものと言われています。
尾花粥という粥があります。芒の穂を焼いて粥に入れて食べる風習で、良薬であるといわれ、室町時代からある習慣です。東日本には神に供えてお下がりを食べる所も現在でもあるそうです。

 片見月とは十五夜の月見だけして十三夜の月見をしないことを忌みます。
 三見月とは十五夜。十三夜、十日夜(とうかや)の三度の月見をいいます。
長野県ではその三度の月見が晴れの時はよいことがあると言われています。

 奈良の猿沢の池、大覚寺の大沢の池の観月の夕べは有名です。
特に大沢の池では龍頭舟と鷁首(げきしゅ)舟の二隻を池に浮かべて観月をする行事です。
上を仰げば満月、下を見れば池に映る名月、何とも風流ですね。
現在は物質的に豊かになりましたが、そういう風流を味わうというゆとりはなくなってきていますね。