黄色い財布


よく世間一般には黄色い財布を持てば金運に恵まれると言われています。
何故黄色なのか。
これは大昔からの五行説から来ています。
五行説は中国の戦国時代に漢の時代に生まれたものです。
宇宙の現象や人間の運勢など全てを木、火、土、金、水の循環、消長により決定され支配されるという考え方です。
全てのものを五行説に当てはめ、あらゆるものを五つ一組にして考えます。
 大日経では五行の五色から黒を除いた青、黄、赤、白を顕色四色(けんしょくしじき)と言い、尊い色とされています。
 四色の順序の第一は白、第二は赤、第三は黄色、第四は青と定めています。
大日経は四種の修法があり色と方向が定められています。
それによりますと、

第一の白は、方向は北です。北は災いを息める、息災の祈祷には北を向きます。
第二は繁栄を祈祷する増益を祈る黄色で方角は東です。
第三は相愛を祈るもので敬愛の色は赤で方向は西です
第四は怒敵退散を祈る調伏には青で南

これを見れば黄色は繁栄と増益の色であることが分かります。
黄色は財を招く色というのはここから来ていると思います。