経済か生命か


大阪府橋下徹知事が原発の新規建設や稼働期間の延長をやめる方針を表明したことを受け、
高速増殖炉もんじゅ」など原発3基が立地する福井県敦賀市の河瀬一治市長は2日の記者会見で、 「発言は、非常に残念。真意を問いたい」と述べ、橋下知事に会談を申し入れたことを明らかにした。
 河瀬市長は「(福井県原発が)電気を送り、大阪の発展に貢献しているのは明らか」と反発している。
また「発言の当日(4月27日)に会談を要請したが、返事が来ていない」と述べ、連休明けにも再度、 会談を申し入れる方針。
 河瀬市長は4月の市長選で、「原発との共生」を掲げ、5選を果している。

河瀬市長や敦賀市民の思いは命の源泉である経済を重視されての発言であろうと思います。
この度の震災で妻や子供を失った人が沢山います。自分だけでない。多くの人が同じような被害に遭っているので、悲しみに打ちひしがれながらも、皆さん悲しみを必死でこらえて耐えています。
「家族さえいればいくらでもやり直せる」その家族がいないから生きて行く意欲が湧いてこないと嘆いておられます。
家族さえ元気でいてくれれば、生活なんか頑張ればどうにでもなるということです。
一番大切なのは生命です。
その国民の生命を守るのは政治家の一番の仕事です。命があって次に経済です。
その原理原則に則って考えてみれば、事故が生じれば大変な事態に陥る。そして事故は絶対に起きないという保障はない。その現実から鑑みれば原発の再考を提唱するのは政治家として当然のことであると私は思います。
 現実を顧みず単純思考で無責任に反対を唱える「お前は阿呆か」と言われそうですが、経済優先でなく生命優先の社会の仕組みを考えれば、先では原発依存を無くす方向に向かえばいいなと念じています。