子供たちへ


妻には4人の子供がいまして上三人は女で一番下が男の子です。
上の子供が10才の時に離婚して女手一つで育てて全員大学まで行かせています。
子供達が小さい時は栄養失調で難民の子供たちのようにお腹だけポコット膨らませていたと笑い話としてよく話します。
大変だったろうと思います。
 妻には子供たちが成人するまでの過程において、両親が田舎で健在だったそうですが、妻がそんなに苦労したこを知らなかったらしく、子供たちが大きくなって田舎に連れて帰ってその話をすると両親は泣いていたそうです。
 妻は5人姉弟で上4人が女で一番下が男で不思議な因縁です。
その姉弟達も妻がそんなに苦労したことを誰一人知らなかったそうです。一切親や姉弟達に泣き言は言わないで耐えて苦労して子供たちを育てています。
苦労して育てただけに子供たちは親思いです。今の時代に子供が親に仕送りをする家庭なんて珍しくなっていると思いますが、全員まだ若いので家庭を持っていれば遣り繰りは大変だと思うのですが妻に仕送りをしています。
今の時代は親はよい時代を生きて来ていますので、経済的に不自由をする人が少ないので、結婚してからでも親を頼りにする子供が多いという現実のなかで、妻の子供たちは完全自立して親には優しいのです。

 私には二人の娘がいます。二人とも大学を卒業してもうこれで親の務めは一様果たせてのではという段階で離婚をしました。
子供たちは大切に大切に育てたつもりですが、何処でボタンのかけ違いをしたのか今は子供はよりつかなくなっています。私が妻と知り合う前からの事ですから私が結婚したことは関係ありません。あくまでも私個人と子供たちとの心の問題です。
子供も独立をしますと最も大切にしなければいけない家庭が出来ますので親にかまっておれないという事もあるでしょうが、子供たちに世間体や金銭面で迷惑を掛けていなければ、私の妻のように全ての親は子供を大切に思って育てているのですから、子供たちの方がもっと理解を深める努力をして、親に優しくならなければいけないのではないでしょうか。