秋の七草 女郎花・撫子

女郎花

 開花期は7/25頃〜10/10頃で黄色の清楚な花です。
「おみな」は女の意で「えし」は古語の「へし」=圧で、美女を圧倒する美しさから名付けられたと言われています
もち米でたくごはん(おこわ)のことを「男飯」と言ったのに対して「粟」=あわごはんのことを「女飯」いったが、花が栗粒のように黄色くつぶつぶしていることから「女飯」−「おみなめし」ー「おみなえし」となったという説もあります。
女郎花と書くようになったのは平安時代の中期頃からと言われています。
根は漢方薬になります。

撫子

6月頃〜8月頃に開花します。
ピンクの可憐な花が咲きます。花は花弁の縁が細かく切れ込んでいます。
わが子を撫でるようにかわいい花であるところからこの名があります。
撫子を代表するダイアサンスの花は英名で「ピンク」の名があります。
ピンク色の語源はこの花にあるという説があります。
中国から平安時代に渡来した唐撫子に対して在来種は大和撫子と言って、日本女性の美称によく使われます。

「秋の野に 咲きたる花を 指折り(おゆびおり)
 かき数ふれば 七種の花
 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴
 朝貌(あさがお)の花」

 秋の七草万葉集でのこの歌で山上憶良が選定して
 今日に至っています