可哀想な人


 元旦に彼女の家に彼女の家族が集まり顔合わせの招待をされました。
その日は次女夫婦と私が泊めてもらい夜中までトランプをして遊び、翌日に4人で初詣に行きました。
 成田山の近くに住まいしていますので成田さんに行きました。
中古車ですが車を買った直ぐですから私にとっても都合がよく、車にぶら下げる御守りと虎の置物を買いました。
 次女夫婦も虎の置物を買って4人で車まで帰る途中に70過ぎのおばあさんが私たち4人に近付いて来て、買い物袋を見て「あんたら、そんなものを買っても何の御利益もないで」と言いました。
 年配者ですから逆らう事もしないで無視をして私達は行きましたが「可哀想なおばあさんやね」と皆で話しました。
 神社仏閣に出向いて、その年の干支である置物を買う。それでご利益が頂けるなんて事は考えた事はありません。
 新しい年を迎えて「よし今年も頑張るぞ」という気合入れ、景気付けと初詣に来たことの思い出として買っているだけです。
 人間にとって一番大切なのはメンタル面なのです。
日本には色々な年中行事があり、それを有り難く受け入れて、メリハリのある生活を行い、精神性を高めて前向きに頑張る。そういう生き方をするのが大切です。
 わずかな賽銭と置物を買って運を頂戴しようなんてけちな考えでお参りするわけではありません。
 いい年をしてそんな事も分からず説教がましくものを言う。そういう人はお金だけを生活のベースに考えている可哀想な人ですね。