何故神社仏閣に詣でる

 苦しい時の神頼みと言われるように、人は神社仏閣に詣でて祈願する人が少なくありません。
私は三十三か所巡りをしたり、お寺散策は好きですからよく行きます。行けば先ず本殿にお祈りをします。

必ずお祈りをしますが、祈願をしたことはありません。

それはお願いをしても神仏は叶えてくれないからです。

例えば、かけがえのない母や、また子供が重病になったとします。そうなって神仏に祈願をすれば治るでしょうか。治りません。そういうことを売りにしている宗教がありますが、それはまやかしでしょう。
 神仏は私達に生命を与えてくれています。その上に人の力ではどうする事も出来ない大自然の恵みも与えてくれています。
 生命を維持出来るものを与えてくれています。その環境を良くするのも、悪くするのも後は自分達の心掛け次第です。あとは私たちの努力と知恵で生きて行きなさいというのが、神仏の思し召しであると私は思っています。
 祈願しても助けてくれなければ神社仏閣詣でをしても仕方がないと思われる人もいるかもしれませんが、それは違います。
 人の力の及ばない神仏の偉大な力の前に額ずけば、心が無になり素直な気持ちになれます。
 素直な気持ちになって、今日まで来れたことに対して感謝の意を神仏に伝えれば、心が和み癒されます。
気持ちがかるくなって「有難うございます。明日からまた頑張ります」と誓いをたてれば、よしやるぞという善なる心が湧出してきます。
そして前向きに頑張れば精神的にも経済的にも向上につながります。精神の浄化はそういう意味では大切です。
 常に神仏に感謝の気持ちを奉じる心を有する、即ち心にゆとりのある人は、前向きに頑張れますし頑張っても疲れが残らないのです。

お盆です感謝の祈りをしましょう。