映画「めぐり逢い」


お互いに婚約者がいて、その婚約者は経済的には大金もちです。しかしお互いにそんなことには関心がなく、お互いの人間性に惹かれて愛するようになります。
 旅行先で知り合った二人です。婚約者もいます。身辺整理をしてからでないと前に進みませんので3か月後の5月8日に逢うことを約束して別れます。
 婚約を破棄したことによって二人は経済的には困窮する事になるのですが、そんなことに関係なく二人の愛を貫くために、身辺整理につとめて約束の日を待ちます。
 男性は環境を変化させた証に自分で描いた絵を持って約束の場に行きます。
女性も元の彼氏からの誘いを断って約束の場に急ぎます。その途中で女性は交通事故に遭います。
そんなことを知らない男性は夜中まで待ちます。
そして女性が気が変わったものと思い込み、持ってきた絵をホテルの者にあげてしまって帰ります。
 後日女性はそのホテルに行って男性が来ていたかを確かめます。ホテルに男性が描いた絵が飾ってあったので、来ていたことが分かり、その絵を想い出にしたいから譲ってもらって家に飾ります。  

 男性は本気で自分を愛してくれていることは分かっていたのですが、足が不自由になっていますので、そんな状態で会うのは相手に迷惑が掛かるので、真実を述べないで、連絡もしないで黙って隠しています。
 それを知らない男性は、叔母の遺品となってしまったネッカチーフを、彼女に上げてほしいという遺言でしたので、最後に彼女の家に届けに行きます。
 再会を果たしたのですが、自分は約束の場に行かなかったことだけを告げて、あとは何も告げないで黙っています。
 彼女と話をしている途中で、部屋に自分の絵が飾られているのを発見します。
ホテルの人からはその絵を買って行ったのは女性で、車椅子に乗った足の不自由な人であることの説明を受けています。その自分の絵を見て、初めて彼女が事故に遭っていたことを知ります。彼女に近づいて「何故言ってくれなかったの」と言って彼女を抱きしめます。ハッピーエンドです。
なんと素敵な映画でしょう。感動しました。
 世の中は経済優先でお金お金とお金に振り回されています。そんな世情を風刺するように愛に満ち溢れた素晴らしい作品です。愛の偉大さと大切さを再確認いたしました。
真の豊かさは愛によって得られる。この映画を見て多く人がそう感じてほしいと思いました。