苦労は先の宝なり


食事をしにららぽーとに行きました。平日でもかなりの人が来ていました。
その光景を見ながらフット思いました。
関西の人は皆さん楽しそうにされていますが、東北の津波で被災された人たちと比べると天国と地獄の絵図を見るようだということです。
 被災した人たちは日常の生活を楽しむどころか、いまだに塗炭の苦しみを舐めています。
気の毒の一言に尽きますが、そう思いながらも神様は世の中をうまくつくっておられるということを思い浮かべました。
 平日に買い物に来られている方々は主婦層がほとんどす。
親に恵まれ、ご主人にも恵まれて昼間から大勢の方が外食されています。
恵まれていて楽しんでおられます。しかしそういう恵まれた生活をして、そういう生活に慣れてしまいますと、人間というものはそれが当たり前になってきます。人間は欲望の塊ですから当たり前に感じている人は必ず、それ以上の快楽を求めるようになります。
 恵まれて当たり前に感じている人は、有難味や感謝の気持ちが希薄になります。
有難味や感謝する気持ちが希薄になりますと当然のことながら感動、感激が少なくなります。
 人間が生きていく上で一番大切なのは心の潤いです。その潤いは感動、感激や喜楽によってもたらされますので、感動、感激の少ない人は生きていることそのものの喜びも少なくなります。
 その点今は大変ですが、この苦難を乗り切れば、東北の方々は全てのものに対して感謝できる豊かな心が宿ります。
いつも感謝できる心を有している人は、それだけ大きな感動、感激を得られるようになりますので、心の面では生涯を通してトータルすれば、今何の苦難もなく楽に暮らせている人たちよりも、心の潤いという点では逆転する可能性があります。きっと逆転するだろうと思います。
 苦と楽は表裏一体で、苦が大きければ楽も必ず大きくなりますので負けないで頑張り通して頂きたいと思います。
そして今楽が出来ている人は、感謝の念仏を唱えることを忘れないようにしたいものですね。