人世は数式No3

[ 自己の人生の充実が生きて行く目的であることが分かれば、次には充実とはどういう状態で、どうすれば充実するかを考えていけばいいのです。
人間というのは不思議な動物です。脳の状態を調べ、身体全体を隈なく検査して異常がなくても神経(心)が冒されていれば廃人同様になってしまいます。人は形のないものに支配されて生きています。形のないものとは心です。その心によって支配されているわけです。幸せ感や充実感をもたらすものは全て心なのです。
幕末の英雄である吉田松陰は人生は春夏秋冬、即ち喜怒哀楽の繰り返しである。喜怒哀楽は12歳の少年でも既に経験をしている。幾ら生きてもそれの繰り返しだから既に経験をしている自分は何時死んでもかまわない。ただ世間が自分を必要としてくれているならば生きたいと言っています。
人生には様々な事柄がありますが、それらは全て喜怒哀楽に通じています。喜怒哀楽は心ですから充実とは心の潤いであることを理解すべきです。
 喜楽が生じれば心が潤い、良い心地になります。良い心地になれは充実した気持ちになって生きていることが楽しくなります。心理状態はそういうメカニズムになっていますので、充実にとってネックとなのは喜楽です。それが分かれば、どうすれば喜楽を増幅させることができるかを考えればいいのです。