懐かしの文化住宅


     懐かしや 文化の路地に 梅が咲き
  
 文化住宅懐かしいです。自分の若い頃はアパートから転じて文化住宅が花形の借家になりました。
二階建てで上下二所帯が入居する住宅です。
二階に上がる階段の下が押し入れになっていて、階段の目隠し板一枚がよその家ですから、夫婦喧嘩なんかしようものなら丸聞こえです。それでもアパートよりはやや高級感があってマイホームを持たない人は大挙して文化住宅に入居しました。
 私も結婚をして入居したのが文化住宅です。当時は風呂の焚口が外にあって危険だなぁーと感じたことを覚えています。
 台所は冷蔵庫と食器棚が置ける程度の広さで、4畳半と6畳二間です。
風呂があって台所とトイレがあって二間あるということで借家としてはアパートよりみんなが憧れました。
その後西宮の枝川や千里が丘に台地ができ、収入の高い人は文化から団地に移行していきました。
 西宮に住まいしていますと、震災で新しく建て替えられたということもあって、文化は本当に少なくなりましたが、先日写真の文化を見て何とも懐かしく感じましたので記しました。