社会保障と税の一体改革


 今国会の大きなテーマは社会保障と税の一体改革です。
年金がまた下がります。社会保障改革と言っても財源が無いので社会保障は減退していくばかりです。
それではいけない。社会保障の減退を防ぐには財源の確保が最重要課題で、それには消費税を上げる以外にないというのが現在の大勢です。
 財源が枯渇し国の借金が増える一方であることは国民も十分に承知しているから、税のアップに付いては国民のコンセンサスも得られる方向に傾いているとまで菅総理は言っています。
 国と地方の長期債務残高は778兆円で、財政投融資特別会計国債残高は133兆円ですから、合計で911兆円借金があります。
もうこれ以上の借金は国際的に信用を失墜させて長期金利の上昇を招きかねない。
一刻も早く財政の健全化を図らなければいけない。こんなことは私のような阿呆でも分かります。
 ならば実際にどういう英断を下して国を導いていくのかが政治家の仕事です。
 国会議員一人当たりで年間1億1357千万円も使っています。
一般のサラリーマンは年間で、平成21年度406万円です。これを見ても政治家は命を懸けて仕事に取り組まなければいけないでしょう。
命を懸けるというのはこんなに財政が逼迫している状況では、何をおいても先ずは自分たちの首を切って公約通りに議員の数を減らすことでしょう。そして公務員の数と給与を徹底的に見直して、それでもどうすることも出来なければ、それから社会保障と税の一体改革を考えるのが道筋です。
そういう考えの本に現実に動く人間が本当の国と国民のことを考える政治家です。
それの出来ない政治家は口ばかりの偽善者です。
 幕末に自分の命を擲って近代国家を構築してくれた人たちに、こんな有様では申し訳ないと思わないのでしょうか。竜馬のドラマが何の刺激にもなっていない自己中の政治家ばかりでしょうか。
 口ばかりで平気なのですね。政治家のそういう姿勢が察しられるから国民は政治離れしていくのです。
そうなれば政治は益々貧困なっていくという悪循環が繰り返されます。もう一度皆でいじわるばあさんになりましょう。