教育と経済


政治の根本目的は平和で住みやすい社会の構築でしょう。
そのためには経済と国の防衛と教育が大切です。
その中でも教育は大変重要です。教育の三本柱は心・知・体ですがいずれも経済に大きく左右されます。
 不景気になって貧富の差が大きくなり進学したいと思ってもお金がないからできない。
親は食べて行くのが精一杯で子供の躾どころではないという家庭も多くなっています。
そいう所の子供は一般的には躾が行き届いていなので学校でも問題児になったりします。
 そして義務教育を終えたら直ぐに働きに出ます。私も中学しか出ていませんが、昔は中学出でも有名企業に就職が出来たのですが、今は可哀想に中学出では就職できません。
それでも生きて行かなければいけませんのでアルバイト的な仕事をして食いつなぎます。
そういう生活をしていると一番癒されるのは好きな人と一緒にいることですから、年若くして子供を設けます。
 それでも末永く二人で力を合わせて生活していけば問題はないのですが、若いですから自分の楽しみを優先させるために旨く行かなくなって離婚をしてしまいます。
離婚をすれば親に負担はかかるし自分も働けなくなってしまいます。それでも生きて行かなければいけないから必死で働きます。そういう状態では子供の躾どころではなくなります。そのしわ寄せがまた自分の子供に降りかかって親と同じ人生を強いられることになります。
そういう子供が沢山いる地域では当然学校の教室も乱れてしまいます。
 世の中は平等と言いますがそれは法的に平等であって人生は運命的なものによって色付けされており平等ではありません。
教育は大切ですがそれ以前に経済が大切です。貧しさは人に優しくする心まで蝕んでいきます。
 私達の子供の頃の大人と今の大人を比較しますと、今の大人は自分の安らぎとか癒しというものを優先して求めるところがあります。本当に子供が可愛くて愛しているというのなら時間を惜しまず子供の躾と教育に励むことが出来るのではないかと考えてしまいます。
 私の妻には4人の子供がいて一番上の子供が10歳の時に離婚しています。
話を聞きますとそれからは脇目も振らずに子供たちを大きくするために働いたと言っています。
 何も妻を自慢したくて言っているのではありません。
昔の人は自分の楽しみを完全に犠牲にして子供の養育に邁進されたという話はいくらでもありました。
今の若い人たちは窮地に追い込まれても、自分の楽しみを優先させるという人が多くなっているようにおもいます。いくら困っても人は助けてくれません。子供にとって頼りになるのは親だけなのですから、窮地に追い込まれてもひたすれ子供を愛し、子供の将来を考えて躾を怠らないようにしてほしいですね。