紅葉への思い


紅葉の素晴らし季節もそろそろ終わりを告げようとしています。
樹木が紅葉するのは下記の理由からだそうです。

葉が緑色に見えるのはクロロフィルが含まれるからです。
寒くなり日照時間が短くなるとクロロフィルが分解され、
葉柄の付け根に離層という特殊な水分を通しにくい組織ができて、葉で作られた水溶性のブドウ糖や蔗糖などの糖類やアミノ酸類が葉に蓄積し、その糖から光合成を利用して新たな色素が作られます。
その過程で葉の色が赤や黄色に変化し、紅葉が起こりその後落葉します。
紅葉、黄葉、褐葉の違いは、それぞれの色素を作り出すまでの葉の中の酵素系の違いと、気温、水湿、紫外線などの自然条件の作用による酵素作用発現の違いが複雑にからみあって起こる現象とされます。
 
 難しい科学的なことは置いておいて、樹木は寒くなれば葉を落として負担を少なくして、暖かく日照が強く長くなるまで耐えています。
落ちた葉は足元で腐葉化して養分と化して自らを助けます。
落葉する前は見事に色を変化させて私達を楽しませてくれます。
樹木の一年を人生に置き換えて例えられますが、考えてみれば樹木も人も同じ仲間です。
それぞれが宇宙を構成している一つの要素にしかすぎないという事です。
千の風に乗ってという歌では私はお墓の中でじーとしていません。時には風になったり、時には木になったり、雲になったりして働いていますと言っています。
人間だけが特別ではありません。多くの動植物は生きています。そして私たちが生活している場を潤いのあるものにしてくれています。そのように感じれるようになれば、人生はより豊かに楽しいものになるでしょう。