考えても仕方ない事は考えない

 誰もが豊かな生活を望んでいます。
そのためにはお金が必要です。お金は欲望の充足に大きく関わっていますので、お金を巡って様々な論戦が始まったりします。
 結婚をする時には自分が選んだ旦那は何処に勤めていて、その会社ではうまく昇進をして管理職になれたとしたらどれだけの所得がえられ、管理職にならなければこの程度で終わるという大凡の計算は結婚をする前から把握している筈です。
そういうことは既に分かっていて結婚するわけです。
ところが恋愛感情が薄れて来て一緒にいてもときめきを感じなくなってきますと、欲望は益々募るばかりですから亭主の収入について愚痴を零したり不平をぶちまけたりしだします。
 欲望は募るばかりですが、愛はそのうちに必ず冷めるということが若い時は分からないのですね。
 時には贅沢もしてみたいという欲望心がそうさせるようになるのです。そんな気持ちを現実化させるには、亭主の働きだけではどうにもならなければ奥さんが手助けをする以外にないのです。
 自分は主婦業に専念して働きたくないと言って、主人だけの稼ぎをあてにして愚痴をこぼせば、二人の仲は悪化するだけです。
 それしかないということが分かれば他の事をくようよと考えて言い争ってもどうにもなりません。
 それでも様々に主張し合ってお互いを傷つけ合っている人もすくなくありません。
 この年になるとなんとつまらないことかと思ってしまいます。
 今よりも良くなりたいと希望すれば妻が手助けをする以外にないのですから、考えても仕方のないことは考えないようにすることです。
 考えなければいけないことは、共稼ぎをしながら何時も明るく楽しくまた仲良くやっていくにはどう協力し合っていくかを考え話し合う事です。
 そこで一つ提案です。女性がフルパートで働きに出て、帰りにスーパによって買い物をして帰っている姿をよく見かけます。
帰って夕食の支度をするのですね。
 そんな状況で亭主が帰って来て「おい御飯」「先に風呂に入る」、食事を食べも「これ美味しいなぁー」の一言もない。そんな男とは別れなはれ。日本の男にはそういうタイプの人が多いのです。
 自分が甲斐性がないから働いてくれているのですからもっと優しく協力をしなければね。
男はよく働いて家族の者に優しく甲斐性のある人が一番男らしい男であることを知らなければね。