生きて行く目的

何の為に着物が着れるようになりたいのか。
寒さ暑さから身を守る。また文化人としての常識という実用面からすれば、大方の人はもう洋服を買わなくても十分に衣服を所持している筈なのに新しい衣服を買ってしまいます。
何故買ってしまうのか
新しい物を身に付けてお洒落をすれば良い心持になるからです。
着付が出来るようにしたい気持ちも全く同じで喜楽が得られるからです。
 お金を使う、お洒落をする、技芸を身に付ける、それらは心の潤いを得るための手段の一つ一つであって根本目的は心の潤いを得るためです。
 心が潤えば生きていることの喜びを感じ、生きて行くことの意義を確りと自覚して、充実した人生を送ることが出来るからです。

 勉強が好きだという人も稀にいますが、大抵の人はどちらかと言うと嫌いでしょう。
 勉強に限らず努力や我慢をしなければいけないものは皆さんあまり好きではありません。
なのに皆さんは自分を叱咤して頑張ります。何のために頑張るのか。社会的に良い立場に立ちたいからです。
 社会で認められれば遣り甲斐、生き甲斐につながる仕事が出来る。収入も大きくなって喜楽をより大きく増幅させることが出来るからです。
これも根本は喜楽の増幅であり、即ち自己の人生の充実のためです。
 様々な道があり、様々な方策があり、様々な手段がありますが、全て終極の目的は喜楽の増幅、即ち人生の充実のためです。
 私達の生きて行く目的は自己の人生の充実です。
そのために結婚をします。結婚は相手の為にするのではありません。自分の為にするのですが、自我を捨て相手を思い遣ることが最も自分の為になるという難しさは伴います。

 こういう真理、人生哲学を認識しておくことは非常に重要ですが意外に御存知でない人が多いのです。
嘘だと思えば友人知人に「生きて行く目的は何や」と聞いてみてください。恐らく答えられない人が沢山いると思います。
 人は何のために生きているのか。こんなことを知らなくても何にも生活に支障はありませんが、認識していれば迷いのない納得の行く人生が送れます。

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