生き方の修正


人間の欲望が文化を発達させて来たことは確かです。
今後どのように発達して行くかということですが、難しいことは分かりませんが、テレビや自動車は目覚ましく進化して行くと思います。
 これも人間の欲望のなせることですが、忘れてならないことはどんなに文化が発達しようとも、私たちの生きて行く原理原則は普遍のものであるということです。
 
 野には赤い花黄色い花が咲いています。
夜の巷には同じように赤い花、黄色い花、青い花が咲いています。
欲望の強い私たちは野山に咲く花よりも、あやしく光り輝く街の花に心を奪われ勝ちです。
 町の花は貪欲に彩られているだけで、それはやがて貧困につながります。
その点、野に咲く花を愛する人は持続する豊かさを得られます。
 人は寂しがり屋ですから、人の温もりを求めて街に繰り出しますが、そこに咲く花からは一時の癒しが得れても持続する豊かさは得られません。
 
 嘗て、日本人は大自然の風情いを愛でるというよりも信仰にちかい気持ちで接して心の豊かさにつなげて来たという歴史があります。
 今の人は経済に振り回されて自然を愛でるという美意識を失くし、ハイテクにばかり目を向けています。
 ハイテクは生活を便利にしてくれますが豊かにはしてくれません。
便利さを得てそのゆとりを大自然に目を向けた生活をしてこそ、真にゆとりのある生き方が出来ると思います。
 
 野山が美しくなり、川や海が美しくなってこそ私たちの心も美しくゆとりあるものになると思うですが如何でしょうか。
 私たち全てが最後は自然の白い花に囲まれて見送られことを忘れてはいけないと思います。