ブスは三日で慣れる、美人は三日で飽きる


上記の言葉に付いて早稲田大学の森川友義教授が解説をされています。

  私たち男は女性の見かけの良さを追求しがちですが、実はこれは私たちのDNAに根ざした欲求なのです。すなわち見かけの良さが体臭の良さ、性格の良さ、卵子の良さに連動しているので、男が女性の見かけの良さを追求することは、恋人選びの手段としては当然のことなのです。
しかし、美しさを「消費財」としてとらえると、経済学でいう「限界効用逓減(ていげん=次第に減少すること)の法則」が成り立ってしまうのも事実です。
これは、ひとつのものを消費すればするほど、満足度は低下するという法則です。ビールの1杯目はおいしくとも、2杯目、3杯目と満足度は減ってしまいますよね。

 その意味においては確かに美人も毎日見ていると飽きてきてしまうのかもしれません。三日では飽きないにしても、徐々に満足度が薄れてくることは否定できません。

 

 一方、「美人は三日で飽きる」とセットで昔から語られる言葉に「ブスは三日で慣れる」というものがあります。おそらくこれも美人でない人々が作った嘘でしょう。 ただし、ここで問題なのは、「美人は三日で飽きる」のと「ブスは三日で慣れる」のとでは、あたかも後者のほうがいいかのように語られているところです。しかし、美人にいくら飽きようと、またブスにいくら慣れようと、両者の魅力度が逆転することはありません。ですからどんなに慣れてしまおうとも、前述したように男は女性の見かけの良さを追求すべきなのです。

 しかし、ここで問題が発生します。どんなに見かけが良くても飽きてしまう以上、 恋愛なり結婚なり長期的関係を望む場合には見かけ以上のものが必要になるということです。恋愛なり結婚で飽きさせない資質、つまり限界効用が逓減しない資質が恋愛には不可欠になるのです。

 面白いですね、その通りです。美人にいくら飽きようと、またブスにいくら慣れようと、一般的には両者の魅力度が逆転することはありません。
 美人かブスかは一目瞭然で隠しようがないから、一般的見た目の評価を高めるために、多くの人は親から貰った顔をいらって修正するのですね。
 その気持ちはよくわかりますが、恋愛なり結婚で飽きさせない資質、つまり限界効用が逓減しない資質が恋愛には不可欠になるというところが大切です。
見かけの美よりも、飽きさせない心の美の方が、飽きさせる逓減の速度を緩める。このように神は人間を作ってくれているということをわすれないで、心に磨きをかけることが大切です。