仏教から来た言葉「餓鬼の断食」

仏教で言う輪廻(りんね)の世界にある六道(ろくどう)のうち、餓鬼道に堕ちた亡者(もうじゃ)のことを餓鬼と言います。
餓鬼道は三悪道の一つで他に地獄道畜生道があります。
因みに六道は地獄道、餓鬼道、畜生道修羅道、人道、天道があります。
子供をののしる時には「この餓鬼が」などと言います。

子供は何でも食べるところから餓鬼と言われます。
餓鬼道に堕ちる者は欲の深い人生を送ったため、その悪行の報いとして常に飢えと渇きに苦しめられます。

もし食べ物や飲み物を手に入れたとしても餓鬼が口にしようとするとたちまち炎に変わってしまうといわれています。
また喉が針の穴ほどに細いので何も喉に通りません。
普段から物が食べれない断食状態なのに、それがあたりまえなことなのに、特別なことをしているように装ったり、偉そうにすることを「餓鬼の断食」という言葉で使われます。
餓鬼のイメージをよくする言い回しは少ないようです。