阿弥陀かぶり


 阿弥陀如来の像の背景には仏の体から発するという後光を表す光背(こうはい)が付けられています。
編笠をかぶったとき、後頭部に極端に傾けると笠の内側の中心から放射線状に走る骨組みが正面に見えます。
それを阿弥陀如来の背に見える後光にみたててこのような呼び名がつきました。
編笠から帽子の時代になって、後光は想像されにくくなりましたが、後頭部に傾けたかぶり方をしていると今でも阿弥陀被りをしていると言われます。