(人生の思い出No2の附則その一)

私達の子供の頃は洗濯機や掃除機などの電化製品はありません。
洗濯も洗濯板を使ってタライで手洗いです、当然時間が掛かります。
朝は家の掃除をして朝食の後片付けをして、洗濯をして終わればもう昼食の時間です。
昼食を子供に与えて後片付けをしますと夕食までは少し時間が空きます。
それから夕食の支度までは内職です。
一つ仕上げて何銭という単位の手内職を貧しい家の人達はしていました。
夕食を終えて後片付けが終わればまた寝るまでは内職です。
その内職を手伝った覚えがあります。親は私達を育てるために必死で働いていました。
母は何時寝ているのだろう。子供ながらに不思議に思い、またあまりの母の苦労に切なくなった覚えがあります。
 当時は今のように核家族ではなく、子供の少ない家でも最低3人の子供がいました。
 この世に生まれてきた限りは、楽をして楽しい生活を送りたいという思いは何時の時代も変わらないと思います。
 そういう気持ちは今も昔も変わりませんが、当時は男は家事を手伝わないのが普通で、女性は本当に忙しく働いていました。
今の若い女性ならストレスを溜めて狂ってしまうかもしれません。そんな過酷な状況下でも子供を虐待するというような話をあまり聞いたことがありません。
 子供は目に入れても痛くないという感情は今も昔も変わらないと思います。それが現在は昔と比べると比較にならない程に楽なのにストレスを溜めて虐待をしてしまう。
恵まれ過ぎた環境で育てば人間は軟弱になってしまう事を証明しています。