(人生の思い出No1の附則その3)


銘々膳からちゃぶ台にと食卓の形態が変わりますが作法は大きくはかわりません。
論座り方は正座です。
私達は大自然の偉大な力によって食材にありつけています。また食材を苦労して作ってくれている人もいます。これは食器も同じです。植物も生きています。
私達はそのように生きているものを戴いて生活できていますので、そういうものに先ずは感謝の意を捧げるために「頂きます」と言ってから食べます。
皆さんはお箸と御茶碗どちらを先に持ちますか。お茶碗ですよ。
お茶碗を先に持って、右手でお箸を上から持って、左の椀を持っている中指に箸を挟んで、右手を滑らせるようにして箸の下に回して箸をつかみます。
ご飯と御汁は昔はご飯を先に一口頂いてそれから御汁を戴くという順序でしたが、最近は御汁を先に頂くという所も多いようです。先ずはご飯と御汁を頂いて、それから出ているものを先に一口ずつ頂いたから後は好きに頂くというのが順序です。
箸休めをするときは必ず箸置きがあればそこにおきます。なければ箸袋を結んでその中に箸先を入れて置きます。
私の親は家は貧しかったですが明治生まれの人ですのでこういう事にはやかましくキチットするように注意を受けました。
最近は大人がこういう作法を知りません。知りませんが子供には「頂きます」は教えっているようですが、なぜ「頂きます」を言うのかは知らない大人がいます。そういう事によるマイナス面が大きく出てきています。