行きつけの喫茶店



私が前妻と離別したのは平成元年です。蒲団と衣類だけを持って引っ越して来たのが手毬の右隣に4階のマンションが映っています、そのマンションです。
それ以来朝食は喫茶店のモーニングで済ませるようにしています。
 その行きつけの最も頻繁にいく喫茶店が写真の手毬です。
モーニングが350円で周辺の喫茶点よりも50円くらい安いのです。
 喫茶店の店主によっては自分の所のコーヒーは絶対に旨いと自信過剰なくらいに自負している人もいるのですが、豆によって変わりますし、コーヒーのたて方によっても変わりますし、個々の趣好によっても評価は変わります。
結論としては多少の趣好の違いはあってもそんなに著しく異ならないという事です。
ならばなぜ頻繁にその店に行くのか。安いからか。そんなことは問題外で一番はやはり人情味という言葉がありますが心の味に魅せられてということです。
 マスターは定年をしてから始めた店ですから根っからの商売人ではありません、ママもサラリーマンの奥さんだったのです。だからマスターなんかはお世辞も言わないけど悪口も言わない。本当に人の良さが表出している我々と同じオッチャン族、いやお爺ちゃん族です。
ママは厳しいことも臆することなく言える人ですが、根は優しい人で味わいのある楽しい人です。
そんな人情にプラスして客間での下町の人情味が感じられるいい雰囲気なのです。
 マスターは二年前ぐらいから競馬をするようになり、日曜日だけ私達客の分も一緒に買いに行ってくれます。G1になりますと金曜日には枠順が決まりますので競馬フアン同志で話が盛り上がります。
この喫茶店で幾人の方が癒されていることでしょう。
マスターもママも私より上ですから健康に留意して何時までも頑張ってほしいです。