辛い一言


 妻は24時間勤務の激務の仕事をしています。
先週は4日連続の勤務でした。重度の知能障害者の介護の仕事をしています。
きつい仕事ですがキーパーの皆様は生活が掛かっていますので皆さん懸命に勤めておられます。
障害者の皆様方を仲間と言うのだそうです。仲間の人たちも今までは土日祭日は家に帰っていたのですが親が年老いて来ていますので、テストケースとして全日預かるようになり妻は土日祭日の担当として働いています。
仲間はこれまでは土日祭日は家に帰っていました。家では寛げますので、気持ちの発散できてストレスがたまらなかったのですが、今は全日施設に預けられていますのでストレスが溜まって、我儘が表出してきているようで介護は大変だということです。
 今回も4日で1kg痩せたと言っています。「スマートになっていいやん」と励ましていますが少し心配です。
 しんどい仕事ですから辞めれたら辞めたいと思っている人も少なくないようで、そういう話がよく出るそうです。そういう話が出た時に「飯山さんはいいねぇーご主人がいるから辞めたい時には何時でも辞めれるものね」と皆から言われるそうです。
24時間勤務の人たちですから独り者の方が多いからです。
 キーパー仲間からそう言われるという事を聞きますとドッキリします。
俺の年になると十分な老後の備えをしておかなければいけないのに、それができていないのです。俺も男ですから「辞めたければ何時でも辞めたらいいねん」と言ってやりたいです。
 学院運営は順調で老後の心配なんか全くなかった。それが自分の拙さで学院を全て譲ってしまった。
 人生は皮肉です。学院を全て譲って経済的には大変な状態になってしまった。そうなったからこそ今の素晴らしい妻と知り合えることが出来た。自分が落ち目に陥っていなければ全く妻とは接点がなかった。今は私は最高に幸せだけど妻に苦労を掛けることになるのではないか。申し訳ないことをしてしまったという気持ちもある。
 だから細々とながらも復活をかけて頑張っているが難しいだろうと思う。でも元気でいる限りは俺は必至で自分の出来るだけの事をして頑張ります。人間は死ぬまで現役が最高の生き方だと自分は思っています。