植物大好き人間


学院を創設したのが30歳の時です。
一年目は順調だったのですが二年目からは生徒が3人になり苦労しました。
自分で始めた事業ですからなんとか潰さないようにしなければいけないと燃えていましたので自分では苦労とは思ったことがありません。
苦労というよりも頑張りました。頑張るのも当たり前のことですが毎日励んでいたことは確かです。
お蔭様で何とか専従して食べれるようになりました。それまでは食べさせていく義務がありますのでアルバイトをしました。
少し経済的に落ち着いてきた頃に新緑の紅葉を見ました。このことは何度も書いていますが紅葉に花が咲くなんてことは全く知りませんでした。
 紅葉は秋になれば紅く色付くという程度の理解しかなかったものですから、細かい可憐な花を見て「エッ紅葉にも花が咲くんだ」という事を知り感激しました。
 それから冬に甑岩神社にいきました。枯葉が木々の足元に降り注いで積もっています。それを見て自然はすごいなぁーと感じました。冬になれば日照も弱く日の当たる時間も短くなるので負担を軽減させるために葉を落とす。その葉は足元で積み重なって腐葉化して腐葉土となって親を助ける。その循環を見て人の頑張って生きている生活を彷彿させるようで、これにも感動しました。それからです植物に関心を持つようになったのは。
 町によって異なりますが私が住んでる西宮の大きな通りには、通りごとに異なった樹木を植えてくれています。
そして季節季節には異なった風情を見せてくれています。せめてその街路樹の名前ぐらいは知っておきたいと思い本を買いました。
それからですね植物が好きになったのは。今年は縁あって結婚ができました。妻も私以上に植物が好きですから道を歩くごとに「あれは何やったかな」と会話をしています。
妻は、男の人でこんなに花卉のことで話が出来るのは珍しいので大変うれしいと言ってくれています。