結婚と女心


伊豆諸島に多く自生しているところから大島桜という
葉と花が同時に開く 葉は塩漬けして桜餅を包む

4月1日は年度代わりで覚え易いし、切りがいいので入籍をしに行ったことを前回書きました。

 この年ですから今更結婚という形を取らなくても、家族との絡みもあることですから気軽にお付き合いを続けて行けばいいのではないかという意見もありました。
 私の知り合いには出会い系で知り合って付き合っている人もいますが、今更結婚は煩わしいという人の方が多いです。

 結婚をして毎日顔を合わせていれば慣れと飽きでその内喧嘩もします。それが原因で嫌な気分になることもあるだろうから、お互いが合いたいと思う時にだけ逢うという付き合いの方が気が楽でいいという人の方が多いようです。
でもそれはお互いに都合の良い割り切った関係であって本当の愛ではないと思います。

 愛していれば幾つ何十になっても一緒にいたいと思いますし、真剣に相手の事を思い遣ってみたいというのが愛です。重たい関係ですがその重たいものを互いに背負っていくのが夫婦ではないでしょうか。お互いに重たい荷物を敢えて背負って二人で新たな旅立ちをしたい。そういうお互いの願いが合致したので結婚に踏み込みました

 初めて逢ったのが昨年の9月5日です。知り合って一カ月目に彼女は私と一緒になるために持ち家を売りに出してしまいました。因みにまだ売れていません。

 妻の4人の子供は結婚をしていますが、何か行事があったりお正月には全員家に集まって家族団欒の時を迎えるのが習慣になっていたようですから、子供たはその思い出の家が無くなるので寂しがっているのが私には分かります。それだけに申し訳なく気が重かったのですが、彼女はそういう事には関係なく、一緒になるための準備をドンドン進めています。それだけに絶対に幸せにしてやらなければと考えています。

 私は平成の元年に前の妻と別れていますが、直ぐに他の女性と結婚をするという気持ちは無かったので、子供たちが結婚をするまでは戸籍はそのままにしておきました。5年前にもういいのではないかと手紙を書いて送付し、市役所から離婚届けを受理した知らせがありました。本人からではありません。今更手紙で会話することも嫌だったのでしょう。

 私は現実には平成元年に家を出ましたので別れて22年です。別れて22年になると言っていたのですが、入籍の届けを出しに行った時に書類上では正式離婚は5年前になっていますので、また嘘を付いていたと妻から怒られてしまいました。又というのは付き合った時に年をごま化していたからです。
 何も嘘なんか付いていない。俺は気持ちの上では平成元年にけりをつけていると言ったのですが、彼女は紙が大事なのだと主張して譲りませんでした。
その辺の女心は男には理解できません。